イタリア企業がベトナムに繊維産業へ投資

最近、多くのイタリア企業がベトナムに紡績産業に投資し、「越欧自由貿易協定」（EVFTA）の優遇関税利益を獲得し、欧州市場に輸出している。ベトナム商工会議所のMr.HoangQuocVuong副部長は、欧州間の自由貿易協定は、特に中小企業であればあるほど、義両国により多くのビジネスチャンスを開いていると述べた。

ベトナム税関総局の資料によると、2019年の越義二国間貿易額は53億ドルで、2018年と比較して13.7%成長し、そのうちベトナムの輸出は18.46%成長して34.4億ドルに達した。

ベトナム商工省によると、2020年8月に発効する越欧自由貿易協定は、EUへの輸出に協力する紡績・既製服業が2025年までに67%成長すると予想されている。特に紡績、既製服、靴類のEUへの輸出は、2035年に134.9億ユーロ（152.3億ドル換算）の規模に達し、最も利益を得る産業になると予想されている。越欧自由貿易協定は、ベトナムがEUに輸出する既製服の輸出が年間1000億ドル以上に達する見通しだ。

しかし、特恵関税を享受するためには、厳格な品質条件を満たす必要があるほか、ベトナム企業も厳格な原産地規定を守らなければならない。越欧自由貿易協定の原産地規則は「生地から始める」ことを要求しており、EUに輸出するにはベトナム、EU、または上記2カ国と自由貿易協定に署名した国で生産された繊維を使用しなければならず、特恵関税待遇を受けることができないことを意味している。これはベトナムの紡績・既製服産業の弱点であり、ほとんどの原材料はEUと自由貿易協定を締結していない国から輸入されているからだ。